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研究室紹介

太陽電池

CdTe太陽電池

 CdTe太陽電池では、CdTe層が約1.5 eV程度と単接合太陽電池として最適な禁制帯幅を有しています。また、エネルギーバンド構造が直接遷移型であるため、光吸収係数が大きく、薄膜化が可能です。更に、簡単なプロセスで高速に生産可能です。そのため、CdTe太陽電池は低コストで高効率な太陽電池として期待されています。
 本研究室では、そのCdTe太陽電池の作製並びに評価を行い、高効率化を目指した研究を行っています。

低倍率集光型波長スプリッティング太陽電池

 太陽光を集光および分光することですることで太陽電池の小面積化および高効率化を行う低倍率集光型波長スプリティングPVシステムを構築しました。
このシステムにより波長スプリットした太陽光と整合をとれる今までにない光吸収材料の開発を行うとともに、5~6接合からなる低倍率集光型薄膜太陽電池の作製を目標にしています。
 また、本システムの屋外発電特性を測定し有効性を明らかにする事を研究目的としています。

耐放射線性小型撮像素子

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故収拾のため、さまざまな研究機関や企業によって研究が進められています。しかしながら、原子炉内部では核燃料が溶け落ちた状態であるといわれており、事故から5年以上たった2016年現在でも原子炉内部の状態が正確に把握できていません。そのため本研究グループは、高い放射線耐性を有した撮像素子の開発を行っており、本研究室では、撮像素子の要素技術であるCdTe光電変換膜の開発を行っています。CdTeはX線のディテクタ材料として用いられるため高い放射線耐性を有していると考えられ、1.5 eVという禁制帯幅から可視光に十分な感度を有しています。現状では、CdTe光電変換膜の1 MGyを超える放射線耐性を確認しており、画質や温度特性の向上を目指した構造の最適化を行っています。

スサビノリの育成診断

 海苔養殖は海を生産の場とするため、気象・海象・海洋汚染などの影響を大きく受けます。また、あかぐされ病・壺状菌病などの海苔に生じる疾病による被害も問題となっています。2011年にはあかぐされ病により、佐賀県の海苔の生産量が例年の半分に落ち込んだという事例も報告されています。
本研究室では、より安定した海苔の生産を行うために、海苔の疾病を早期発見する手法、および海苔の健康状態を定量的に判断する手法の確立を目的として研究を行っています。