ここへきて,パソコンを購入することを発作的に決意し, 数年ぶりにパソコン雑誌を幾つか購入.
まず,デスクトップ機とノート機のどちらにするか迷いましたが, 部屋の狭さと可搬性から,ノート機に決意. そして,性能と価格のバランスが最も取れていると思った Gawatey 2000 solo 9100 XL 233 を購入しました. CD-ROM ドライブとFD ドライブが本体内蔵で,同時に使えるので, OS やソフトウエアのインストールを行い易いです. また,これら2つのドライブは,前面にあるので使い易いです.
FreeBSD かLinux にしようと思ったのですが,(株) ASCII から出版されている Walking Linux を借りてインストールしてみました.
以下,詳しい操作はWalking Linux に譲ることにします.
ハードディスクは,5G Byte あるので,とりあえず,
Windows | 2G Byte |
Linux native(system) | 2G Byte |
Linux swap | 128M Byte |
Linux native(home) | 残り1G Byte 弱 |
としてみました.
Walking Linux には,カーネルの再構築における各設定の意味や, PCMCIA カードの使用方法についての詳しい解説があり,非常に助かりました. この知識は,後のRedHat やTurbo Linux においても大いに役立ちました.
附属CD-ROM の内容は少々古いですが,一読する価値はあります. Linux を導入するにあたり,本書を最初に手にしたのは, 非常に好運でした.
附属CD-ROM のX Window は,version が3.1.2 だったため,
solo 9100 の搭載しているChips & Technology 社の
ct65554 には対応していません.
そこで,X331SVGA.tgz
を入手しました.
なお,1998年5月現在,X の最新version は3.3.2 です.
/etc/XF86Config は,このように
しています.
ポイントは,
Option "no_stretch"
videoram 4096
のところでしょうか.
方法は,ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/linux/redhat/redhat/redhat-5.0/i386/ からRedHat 5.0 (現在,このdirectory は存在しません)をget してhome のパーティションに置き,ブートディスクを作成して,ローカルのハードディスクからインストールするように選択して行いました.
しかし,万一,システムが破壊した時の復旧作業のことを考えると, CD-ROM が手元にあった方が安心できると思っていました.
lite 版ですと,非力です.そこで,ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Workstation/ 以下のディレクトリから各種rpm ファイルをget して,インストールすると,standard 相当になります.
rpm ファイルのインストールは,
rpm -i rpmファイル
で出来ます.
各所のWeb page を探ってみて,RedHat とStatabo というdistribution があることが分かりました. このうち,Statabo の方がRedHat よりも安定しているということを知ったのですが,RedHat をinstall することにしました. その理由は,Statabo がドキュメントにあったftp サイトに存在しなかった,学内にRedHat をmirror したftp がある,RedHat はかつて使ったことがあるからです.
install は凄く難儀しました.何故かと言うと,PC/AT 互換機のパソコンとブートの仕組みが違うからです(というより,WindowsNT が違う?). ARC というファームウエアが起動して,そこからOS を選択するというものでした. つまり,ブートディスクを作っても,それをブートすることが出来なかったのです.
DEC のWeb page に行くと,firmware のアップデートがあるので,AS255 用のものをget してきました.
次に,ブート時にF2 キーを押してsetup に入り,firmware update を行うことにしました.メニューのうち,SRM のupdate をやってみたらどうなるかと思ってやってみました.すると,ブート画面が以前と異なり,prompt が出てきました.
ramdisk-4.1.img をDOS/V パソコンのLinux 上のdd コマンドでfloppy に入れ,それをFDD に挿入して,
>>> boot vda0 vmlinux.gz ramdisk=1としたらvmlinux.gz が展開されてLinux のinstaller が起動しました.あとは,RedHat と同じでした.swap space を作って,root directory とhome directory のパーティションを作って,install を開始しました.software のinstall が済んでから,いくつか質問に答えてinstall を終えました.
boot 用のavanti-s.img をDOS/V パソコンのLinux 上のdd コマンドでfloppy に入れました. それをFDD に入れて
>>> boot vda0 vmlinux.gzとしてboot しました.
バージョン2.6r4 まではよかったのですが,3.0 になってからパッケージの名称と在処が判らなくなったこと(注1),tgif で日本語を入力するときにカーソルの位置がどこだか判らないこと,portmap がコロコロお亡くなりになること(注2),など(注3)の理由からVine Linux を捨て去ることを決意しました.
(注1)元々Plus/Seed/SeedPlusと分かれて追加パッケージや開発バージョンが管理されていたのですが,さらにメンテナンスしている/されていないということまで絡んできてもはや理解できなくなりました.必要なパッケージは「apt-cache search パッケージ名」で探せばよいのですが,APT システムに慣れていなかった(Vine Linux のWeb page には説明がなかった)ので当時は困り果ててしまいました.man apt-get でapt-cache の存在が判るはずなのですが,それに気づかなかったのは何故….
(注2)NFS client からmount できなくなるので本当に困りました.しばらくの間,cron で1 分ごとにportmap を再起動するようにしていましたが,動作が信用できないのでNFS サーバだけは2.6r4 にダウングレードし直しました.
(注3)実際には,決別を決定づけたのはこの「など」の方が大きいのですが….私以外のVine Linux ユーザにとってはどうでもよいことなのかもしれませんが,今だに思い出すと心底がっかりします.
Debian はかつてinstall して少しだけ(ほんの数時間)試してみましたが,dselect の難解さに耐え切れずに本格的に乗り換えることはしませんでした.
バージョン3.0 "sarge" を使ってみたのですが,幸か不幸か,Vine Linux 3.0 でAPT システムを使っていたため,パッケージのインストールや更新をある程度できるだけの経験値を持っていたので,すんなりとすぐに完全に乗り換えられました.