True Wares
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Wares 1092
キャラクタ:
- ガシュガル・メヒム
- 聖刻1092 最初の登場人物(p.8).鎖帷子をまとっている.グルーンワルズ傭兵/亡霊/神殿騎士団の団長.かつてヒゼキアの神殿騎士だった.《蒼狼鬼》と呼ばれる《気闘法》の達人.
- 黒い髪,顎を覆った髯,左の目の下から頬にかけて走る刀傷がある(聖都編1巻p.57).
- ゼナム
- グルーンワルズ傭兵騎士団の副官(聖都編1巻p.9).その正体はヒゼキアの王子.
- バル・ログ(聖都編1巻p.16)
- ダマスタの騎士.操兵によって悪い龍を退治した.
- 注:御伽話なのでその真偽は不明だが,もしも本当に退治したとすると,かなり凄い人物だろう.
- フェン・イーシュ
- 聖刻1092 の主人公.カロウナ生まれの僧侶.ハオ・イーシュの息子.聖都編1巻登場時の年齢は17歳(p.27,53).ハオとは11歳のときに死別.その後,ソーブン寺に引き取られたが,不真面目なため6年経過しても見習僧から昇格できずにいる(聖都編1巻p.27).
- 背丈は半リート(約190cm).柔軟な筋肉に覆われ,余分な脂肪がほとんどないため,体重は平均よりわずかに多い程度(聖都編1巻p.29).
- ハオ・イーシュ
- ホータン国の警備兵.ニキ・ヴァシュマールをホータンの《白亜の塔》から持ち出し,カロウナに移り住み,自宅の納屋に隠す.《八の聖刻》に関わる《封印者》.
- リムリア・ラフト・メネス
- フェンの幼な馴染み.ラマス教総本山ソーブン寺官長ハラハ・ラージャ・ヴァルマーの娘として育つ.ホータン国の王位継承者にして巫女《リムリア》の生まれ変わり.聖都編1巻登場時の年齢は16歳(p.22).
- 行商人の男(聖都編1巻p.20〜21)
- 羊の角細工などの装飾品をあさぎ色の絨毯の上に並べて売っている.リムリアにサハーラの星の耳飾りを売ると早々に店をたたんでしまう.
- サラム(聖都編1巻p.21)
- リムリアの友人.15〜16歳(?).収穫祭では,派手な化粧,胸元まであらわにした上着,白い足を惜しげもなく出した丈の短い腰布という服装に,肩から胸にかけた薄紫色のヴェールをかけて色気をきわだたせ,生涯の伴侶を探し出そうとする.右腕には3つのの細い銀の輪を付けていた.
- ラハム(聖都編1巻p.22)
- イル・カタム
- ラウ族の若い戦士長.年はフェンといくとも離れていない.一昨年,ふとしたことでフェンと知り合い,祭のたびごとに酒を酌み交わしている(聖都編1巻p.28).
- 頭にはターバンを巻き,たっぷりとしたマントを肩にまとっている.彫りの深い顔で鼻の下に形のよい口髭を生やしている.
- ラウ族の中でもさらに優れた視力を持っている(聖都編1巻p.57).
- 赤ん坊(聖都編1巻p.39)
- カロウナ村がグルーンワルズ傭兵騎士団に襲われたとき,母親は操兵の鎌によって背中を斬られて絶命する.フェンのとっさの動作によって操兵の注意を引いたことによって踏み潰されずに済むが,この赤ん坊の性別やその後の生死は不明.
- コチャン(聖都編1巻p.40)
- 上記の母親を斬殺し,赤ん坊を踏み潰そうとしたグルーンワルズ傭兵騎士団の団員.
- 茶褐色の甲冑をまとった操兵に乗機している.操兵の尻の位置にある栓をフェンに外されて血が流出したために動作不能に陥らされる.
- ハラハ・ラージャ・ヴァルマー
- ソーブン寺の官長にしてリムリアの父親(実際には養父).無髪(聖都編1巻p.48).
- フェンの拳法の師匠でもある.心に怯えや迷いが生じたら,何も考えず,相手に心を集中した方がよいとフェンに教えている(聖都編1巻p.66).
- ハヌマン
- グルーンワルズ傭兵騎士団の団員.火のついたソーブン寺にてリムリアを誘拐する.黒っぽい革鎧を身に着けている(聖都編1巻p.49〜50).
- 痩せぎす(聖都編1巻p.57).
- 剣を構えた男
- グルーンワルズ傭兵騎士団の団員.ハヌマンとともにリムリアを誘拐する.黒っぽい革鎧を身に着けている(聖都編1巻p.49〜50).
- ゾマ
- ハオ・イーシュの肉体を基に創造された《創り出されし者》.フェノ・タイクーン・ロウ・ブライマの操手となったことから,自分にも前世があるらしいことを知る.風門の練法の達人.
- ダム・ダーラ
- 私設練法師団《聖華八門》の長.黒いマントで全身を覆い,顔には白い仮面をつけている(聖都編1巻p.82).
- クリシュナ・ケブロ・ニテ・ラプトゥ
- ダマスタの首都の近くにあるケブロの領主ラグナログ・ラプトゥの息子.《銀の貴公子》と呼ばれる.《八の聖刻》に関わる《封印者》にして西方の魔女《イーシュナ》の生まれ変わり.
アイテム:
- 操兵,仮面,聖刻石
- 操兵の寿命はおよそ100年.身体を動かす機械は交換していくことで寿命を延ばすことができるが,操兵の命の源ともいえる《聖刻石》は年々輝きを失い,ついにはただの石に変わってしまう.こうなると操兵は寿命が尽きて死んでしまう.たとえ別の仮面に変えても動かず,定められた仮面以外で機体を動かすことはできない(聖都編1巻p.18).
- 操兵の尻の位置には栓があり,抜かれてしまうと血液が流出して機能停止に追い込まれしまう(聖都編1巻p.42).
- 仮面は素焼きの土器のようなものである(聖都編1巻p.53).
- サハーラの星の耳飾り
- 薄紅色に染まった三日月型の耳飾り.17ゴルダ.リムリアは元々つけていた耳飾りを7ゴルダで下取りしてもらう(聖都編1巻p.20).
- 注:謎の行商人の男は「首飾り」と言っているが,これは誤植と思われる.
- これを目印にしてさらわれたリムリアが確認された(聖都編1巻p.58).
- 注:何故,商売をした時点でリムリアをさらわなかったのかは不明.最終的に決め手となったのは下記の首飾りのようなので,この耳飾りは関係がないのかもしれず,行商人の男も全くの無関係なのかもしれない.
- 首飾り(聖都編1巻p.58)
- リムリアの母親の形見である.群青色の宝石を中心にきらびやかな細かい宝石が散りばめられ,土台となる金のメダルには宝石を取り巻くように美しい彫刻が施されている.
組織・建築物など:
- ダマスタ国
- 《カグラ》を擁するダマスタ国は中原内でも特に解放的な国家である.国土全体が乾燥地帯で,降雨量は少ない.首都ダバーヴァは人口5000人の城塞都市である.だが,最も栄えているのは,交易都市として名高いケブロである.国教はカルバラ教だが,ラマス教も認めている(聖都編1巻カラー口絵).
- ダバーヴァには何百という操兵があるらしい(聖都編1巻p.17).
- カロウナ村(聖都編1巻p.15)
- ダマスタ国の北東部に位置する,人口500の小規模な村.
- 山脈が壁となっているが,中原の大砂漠ゴナに近く,100年ほど前までは全く人家など見られない不毛の土地であった.今では長い開拓民の努力が実り,石造りの家並みが生まれ,その周囲には黄金色の畑が広がる.
- イムの月の28日には年に1度の収穫祭が開催され,普段は静かな村も活気に満ち,夜になっても明りが絶えず,人々の笑い声や歌声が溢れる.
- ラウ族
- カロウナ村の周辺で最も力の強い遊牧民で,馬の数は50頭余り.戦士長はイル・カタムに代が移ったばかり(聖都編1巻p.21).
- 注:色鮮かな衣装を身にまとっているが,それは民族衣装なのか,カロウナ村の収穫祭にあわせているだけなのかは不明.
- ラウ族は勇敢な戦士として近隣に聞こえており,特に騎馬戦では無敵の強さを示し,縄張りを他の部族の侵略から堅固に守ってきた.しかし,50人の戦士のうち大半はグルーンワルズ傭兵騎士団によって殺害されてしまった(聖都編1巻p.44).
- ソーブン寺
- カロウナ村にあるラマス教の総本山.
- 祭祀用具の物置は反省房としても使われているが,ここ数年はフェン以外入る者もなく,彼の別室と化している(聖都編1巻p.28).
- ラマス教
- 民衆とともに生きることを第一の教えとし,御布施を取らないことで有名.田を耕し,家畜を飼い,自分たちの食いぶちを得,開拓地には率先して赴き,荒地を開墾して弱者を助ける.野党どもが横行する地では,自分の肉体を武器に変え,民衆の盾となる.ラマス僧はどこにいっても絶大な信頼を得ている(聖都編1巻p.27).
- 僧とは哀れな衆徒を助けることが仕事であり,時には嘘をつき心を安らかにさせることも必要なことである(聖都編1巻p.14).
- 僧たる者は飲酒を禁じられている(聖都編1巻p.28).
操兵:
- レント卿の操兵
- ダマスタ国の首都ダバーヴァの貴族であるレント卿が秘蔵していた狩猟機.齢300歳とされる.
- 見世物小屋に譲り受けられるが,腕の関節が外れてしまい,迷信深いカロウナ村の人々は驚いて逃げさってしまう.
- 注:200年も前に寿命が尽き,東方の高名な練法師によって蘇ったとされるが,見世物小屋の司会の話なので,どこまでが本当なのかは不明.
- フェノ・ベルガ・ラハン
- 通常の2本の腕の他に,右肩,左腕,右脇腹に巨大な腕がある(聖都編1巻p.72).操手はゾマ.
- ニキ・ヴァシュマール
- 《八の聖刻》の一つで《白の一》.風の門に属する《白き王》.前世のフェン・イーシュを基に生み出された.聖刻番号《1092》.名前には《穢れた王》という意味がある.操手はフェン・イーシュ.
- アビ・ルーパ
- 西方の最新型狩猟機.足が長くほっそりとした体型をしているが,筋肉筒は太い.全身を覆う銀色の鏡面装甲は練法をある程度無効化でき,熱を反射させる能力がある.聖刻番号《09865341》.操手はクリシュナ・ケブロ・ニテ・ラプトゥ.
- フェノ・タイクーン・ロウ・ブライマ
- かつて聖都の危機を救った《八機神》の一つ.狩猟機と呪操兵に変形可能で,風門の練法を駆使する.操手はゾマ.
戦闘履歴:
- ○フェン・イーシュvsコチャンの操兵×:決まり手 尻の栓引っこ抜き
- フェンがコチャンの操兵の尻の栓を抜いて血液を流出させ,コチャンの操兵は動作不能に陥る(聖都編1巻p.42).
- ○ニキ・ヴァシュマールvsガリオン・シーカ×:決まり手 右正拳突き
- ヴァシュマールの右の拳がガリオン・シーカの仮面を強打して制御不能にする.しかし,その直後にヴァシュマールも加熱によって動作不能に陥ってしまう(聖都編1巻p.68).
- ○フェノ・ベルガ・ラハンvsシーカ6体×:決まり手 浮遊術
- ガシュガル・メヒムがフェン・イーシュを斬ろうとした寸前,彼らを遠巻きにしていた操兵6体が宙ぶらりんになってしまう.ゾマが,フェンと関わり合って油を売っていたグルーンワルズ傭兵騎士団を一喝するために行った(聖都編1巻p.72〜73).
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