空手部顧問あいさつ木更津高専空手部顧問 小 平 眞 次 (メールは左氏名をクリック)・電気工学科教授、 電気通信実験室 担当 ・千葉大学工学部 電気工学科同期会連絡 の幹事 ・日本空手道玄和会木更津支部長、5段、師範 |
現役空手部部員諸君、および卒業した空手部OBの皆さんにおかれましては
、益々ご健勝のことと慶び申しあげます。空手部の発展が、一期生の浅野君(空
手部OB会々長)をはじめ、斎藤、白井、鈴木、宮内、久保、安藤、、、、君な
ど数多くのOBのご支援により支えられてきており、昨今では特に、初鳥君がコ
ーチとして後輩の指導に貢献して頂き、心より感謝しております。
木更津高専空手部は昭和44年(1969年)に結成されてから、すでに28
年を過ぎようとしている。この間に、技の鍛練、昇級審査、武道のあり方、クラ
ブの運営、大学空手選手権大会への参加、日本空手道玄和会木更津支部としての
活動など、空手部諸君と伴にチャレンジし、充実した日々を送ることができ、私
自身もクラブにより刺激を受け成長したように感ずる。そして、本校キャンパス
で闘魂を燃やし、青春に心身を鍛え抜いた卒業生も既に100人を超え、各界各
分野にて欠くことのできない一員となり、活躍し、頑張っている。
創設当時、合宿研修所もなく道場で寝起きをしたり、富士山中湖畔の合宿で
水の少ない川の中で鍛練を行うなど、練習環境に恵まれない状況にもかかわらず
、黒帯の技をめざして汗を流した。その後は、年2日の合宿も恒例となり、青年
の家、学内合宿研修所、国立武道館、あるいは南房総国民宿舎などの合宿にも多
くのOBが指導や応援に来てくれるようになった。時には、房総沖の台風の荒波
の中で、現役部員とOBが一団となって千本蹴りに挑戦したり、大学空手選手権
で3位に入賞した感激を分かち合う隆盛期があったり、一度ではあるが春の合宿
参加者が少なく中止になる衰退期を迎えたこともあった。また、バブル時代、過
保護と物欲情報過多で、親離れ子離れ出来ない者が多くなったと言われる恵まれ
過ぎの世代を迎え、肉体的精神的両面で厳しい空手部の存続が困難であるとの結
論を出してしまいたいほど苦悩した日々もあった。しかし、何時の時代でも時勢
に応じて、自分を厳しく鍛え可能性を追求てみようと思う認識の強い学生がいる
もので、そのような部員の熱意で危機を乗り越えてきた。昨今は初鳥コーチの努
力で上昇期を迎え、3年前に空手部OB会が結成されてから、益々充実し、空手
の技も生き生きしてきた。
現在、機械、電気、電子制御、情報、および環境都市の5学科、学生100
0名の中、1年生の新入部員は15名以上になるが、継続しうる意志の強い学生
は数名である。しかし、少数でも精鋭で、真剣に取り組み、武道の真の意義を追
求できる風土が空手には必要である。現在では、空手部員20名程度であるが、
文武両道、闘魂に燃え、着実に実力をつけており、5年生の奥山君は初段ではあ
るが、実質的に2段以上の技を持っている。また、後輩にも卒業までには2段が
受かりそうな部員が育っており、今後が期待される。